4歳児のひどい癇癪は発達障害のサイン?原因と関連について解説

4歳児は自我が芽生え、様々な要求や欲求を表現しようとしますが、この過程で癇癪を引き起こすことがあります。4歳児の癇癪は誰にでも自然に起こりますが、場合によっては発達障害の兆候ともなりうるため、見逃さないように注意が必要です。

今回の記事では、

・4歳児の癇癪とは何か、具体的にどのようなものがあるか

・イヤイヤ期と4歳児の癇癪の違い

・発達障害と癇癪の関連

・癇癪を起こさないようにする3つのポイント

・癇癪を起した子どもへの接し方と癇癪を起した時のNG行動

について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

4歳の「癇癪」ってどんなもの?

4歳になると、自我が芽生え、体が自分の意思を主張し始めるようになります。しかし、まだうまく言葉で伝えられないため、思い通りにならないことなどが原因で子どもが癇癪を起こしてしまうこともあります。

子どもの癇癪は5歳を過ぎると落ち着く傾向がありますが、癇癪を起してしまったときにどう対処すればよいか困ってしまうこともあるでしょう。

ここでは癇癪とはなにかを詳しく紹介していきます。

そもそも癇癪って何?具体例をご紹介

癇癪とは、強い怒りや不満などの感情を爆発させて大きな声を上げたり、大声で泣いたり、暴れたりする行動です。この行動は子どもから大人まで見られることがあります。

癇癪の原因としては、

・欲求不満

・疲れている

・空腹のとき

・精神や身体機能・言語能力が未発達

 などが挙げられます。

また、こどもの癇癪の具体例としては、

・公園に行きたいのに、雨が降っていて行けないことがで床に転がって泣き叫ぶ、おもちゃを投げたり、親を叩いたり蹴ったりする

・思い通りのおもちゃがもらえなくて泣き叫んだり、おもちゃを奪い取ろうとする、床にひっくり返って暴れる

・遊びを止めさせられるたことが原因で泣き叫ぶ、おもちゃを投げる、暴れる

などが挙げられます。

癇癪は成長過程で多く見られる一般的な現象ですので、あまり心配する必要はありません。しかし、癇癪があまりにも頻繁に起こったり、暴力的な行動が見られる場合は発達障害の可能性があります。

その場合は専門家に相談しましょう。早めに専門家に相談することで、適切なサポートや治療を受けることができます。

イヤイヤ期と4歳の癇癪の違い

イヤイヤ期とは、2歳~3歳頃に見られる何に対しても「イヤイヤ」と反抗的な態度をとる時期を指します。この時期は自我の芽生えや言葉の不足によるもので、単純な欲求不満が原因で起こることが多いです。

また、イヤイヤ期の具体的な原因としては、

・おもちゃがもらえない

・自分で何でもやりたいという欲求が芽生えている

・大人たちの注意を引きたい

・うまくいかないことに不満を感じる

次に、イヤイヤ期の対処法の例として効果的な3ステップを紹介します。

・ステップ1 子どもが落ち着ける場所に連れて行く

公共の場でお子様が泣き始めた時は、外に出るなどして環境を変えることで、子どもの気持ちが切り替わりやすくなることがあります。また、自宅内で泣き出した場合には、より静かな部屋に移動するといいでしょう。

外出中に子どもがイヤイヤ期の行動を見せた時は、人目が多い場所から離れることで、周囲の視線を気にすることなく、保護者が落ち着いて対応できます。

・ステップ2 子どもの気持ちに寄り添って声をかけて抱きしめる

「イヤだったんだね」などと声をかけて抱きしめ、子どもが落ち着くまで優しく背中をたたいてあげると心が安らぐでしょう。親の温もりを感じながら「理解されている」と感じられることで、子どもはほっとするものです。

一方で、「静かにしなさい!」と叱ることは、子どもの感情をさらに乱し、良い結果にはつながらないため、避けるべきです。

・ステップ3 楽しいことに目を向けさせる

「おうちに帰ったら○○しようか」など、これからまっている楽しいことに目を向けさせましょう。すると、子どもは「イライラしても楽しいことに目を向ければ気持ちを切り替えられる」ということを学ぶことができます。

一方で、4歳の癇癪は、イヤイヤ期よりも複雑な感情が原因で起こることが多いです。

こどもは4歳頃に自我が芽生え、自分の意思を主張し始めます。しかし、まだ上手く言葉で伝えることができず、思い通りにならないと癇癪を起こしてしまうことがあります。

また、4歳の癇癪の主な原因は5つ挙げられます。

1つ目の原因は欲求不満です。4歳児は、自分の意思を伝えたい気持ちや、やりたいことを自分で行いたいという気持ちが強くなります。しかし、言葉や行動がまだ十分に発達していないため、自分の欲求 をうまく伝えられず、癇癪を起こしてしまうことがあります。

2つ目の原因は疲労です。4歳児は、活発に動き回り、遊びに夢中になるため、体力的にも精神的にも疲れやすくなります。疲労が溜まると、感情のコントロールが難しくなり、癇癪を起こしやすくなります。

3つめの原因は空腹の状態です。空腹によって血糖値が下がると集中力が低下したり、イライラしやすくなります。その結果、癇癪を起こすことにつながる場合があります。

4つめの原因は環境の変化です。引っ越しや幼稚園の入園など、環境の変化は、子どもにとって大きなストレスとなります。そのストレスによって子どもは不安や戸惑いを感じ、癇癪を引き起こす可能性もあります。

5つめの原因は発達障害です。

ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動性障害)、SLD(限局性学習症)などの発達障害があると、 気持ちの切り替えが苦手であったり、衝動的な行動をとったりするため、癇癪を起こしやすくなります。

発達障害と癇癪の関連

癇癪は子どもが不都合なことを取り除きたいと感じた時に起こる感情の爆発を伴う行動です。

一方、発達障害は生まれつきの脳機能の発達の偏りがある状態を指します。発達障害自体が直接癇癪を引き起こすわけではありませんが、発達障害のある子どもは、言葉の遅れや気持ちのコントロールが苦手などの特性により、癇癪を起こしやすい傾向があります。

発達障害には、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動性障害)、SLD(限局性学習症)などがあり、発達障害は早期発見することが重要です。

ここでは、発達障害の子どもがどのような原因によって癇癪を引き起こすのかを紹介します。

言葉の遅れがある

言葉の発達が遅いASDなどの発達障害では、子どもは自分がしたいことや相手にしてほしいことをうまく言葉で表現できない場合があります。そのため、思い通りにならない状況に対してイライラし、癇癪を起こすことがあります。

特定の物事への強いこだわりがある

特定の物事に対して強いこだわりがある子どもは、そのこだわりが妨げられたり、思い通りにならなかったりすると、癇癪を起こす場合があります。

例えば、ADHDの子どもは特定の遊びに強いこだわりを持つ傾向があるため、その遊びを中断されたりすると、癇癪を起こしやすくなります。

自分をコントロールすることが苦手

子どもたちの中には、衝動的な性格で、「これをやりたい!」と思った瞬間に、その欲求を抑えきれずに、すぐに行動に移してしまう子がいます。このような衝動的な行動は、周りの大人たちから注意されたり、感情がすぐ表面化することから癇癪を引き起こす場合があります。

癇癪を起こさないようにする3つのポイント

4歳児の癇癪は、親にとっても子どもにとってもつらいものです。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、癇癪を減らすことができる可能性があります。ここでは、癇癪を起さないようにする3つのポイントを紹介します。

子どもの感情に寄り添ってあげる

子どもが癇癪を起こしているときは、まず子どもの気持ちを理解し、受け止めてあげることが大切です。大人が怒鳴ったり、否定したりすると、子どもはさらに感情的になり、癇癪が悪化する可能性があります。

子どもの気持ちを受け止めるためには、以下の方法が有効です。

・子どもの目を見て、話を聞いてあげる

・「怒っているね」「悲しいね」など、子どもの気持ちを言葉にしてあげる

・抱きしめるなど、スキンシップをとる

子どもが落ち着いてきたら、なぜ癇癪を起こしたのか、どうすればよかったのかを一緒に話し合うことも大切です。

日頃から適度なストレスに耐えられるようにしておくこと

子どもは、ストレスが溜まると癇癪を起こしやすくなります。日頃から適度なストレスを与えることで、ストレス耐性を高めることが大切です。

日頃から適度なストレスを与えるためには、以下の方法が有効です。

・外遊びや運動をさせる

・新しいことに挑戦させる

・友達と遊ばせる

しかし、ストレスを与えるといっても、子どもが無理だと感じたり、危険な状況にさらされることは避けるようにしましょう。

落ち着かせる手段を予め考えておく

子どもが癇癪を起こしそうな状況がわかっている場合は、予め落ち着かせる手段を考えておくと効果的です。

例えば、以下のような方法が考えられます。

・好きなおもちゃや絵本を用意しておく

・落ち着ける場所を準備しておく

・深呼吸やリラックス方法を教える

子どもが癇癪を起こし始めたら、これらの手段を使って落ち着かせましょう。

癇癪を起した子どもへの接し方

4歳児のひどい癇癪は、親にとっても子どもにとってもつらいものです。しかし、適切な接し方をすることで、子どもの癇癪を落ち着かせ、状況を改善することができます。

ここでは、癇癪を起こした子どもへの接し方について、3つのポイントをご紹介します。

安全確保・見守る

まず第一に、子ども自身が安全な場所に移動し、周囲の物で怪我をしないようにすることが大切です。暴れるものを片付けたり、安全な場所に誘導したりするなど、状況に応じて適切に対処しましょう。

この際、子どもを叱ったり、無理やり止めようとしたりするのはしないことが大切です。子どもの怒りをさらに刺激してしまう可能性があります。

具体的な例としては、

・子どもが物を投げている場合は、壊れやすい物や危険な物はすぐに片付ける

・子どもが暴れて転んでしまいそうな場合は、安全な場所に移動させる

などが挙げられます。

落ち着くまで待つ

子どもが癇癪を起こしているときは、無理やり落ち着かせようとせず、時間が経つのを待つことが大切です。なぜなら、子どもが興奮状態にあるため、何を言っても耳に入らない可能性が高いからです。また、子どもの癇癪によって大人もイライラしてしまうこともありますが、癇癪が落ち着くどころか悪化することもあります。

大人は、子どもの近くで静かに見守ったり、優しい声で話しかけたりして、安心感を与えるようにしましょう。

具体的な例としては、

・子どもが泣き叫んでいる場合は、そばに座って背中をさすったり、抱きしめたりする

・子どもが怒鳴っている場合は、「怒っているね」や「悲しいね」など、子どもの気持ちを言葉にして共感を示す

などが挙げられます。

落ち着いたら話を聞く

なぜ癇癪を起こしたのか、どうすればよかったのかを、子どもが落ち着いた後に一緒に話し合うようにしましょう。子どもの気持ちを理解し、共感を示すことが大切です。

また、癇癪を避けるための対策を一緒に考えることも効果的です。子ども自身が自分の気持ちをコントロールできるように、サポートしてあげましょう。

具体的な例としては、

・「どうして怒ったの?」「どうしたかったの?」など、子どもに質問する

・子どもの気持ちを否定せず、「そうだったね」「辛かったね」と共感を示す

・次回同じような状況になったときに、どうすれば良いかを一緒に考える

などが挙げられます。

癇癪を起した時のNG行動

4歳児のひどい癇癪は、親にとっても子どもにとってもつらいものです。適切な対応をすることで子どもの癇癪を落ち着かせることができますが、逆効果となってしまうNGな行動もあります。

ここでは、癇癪を起こした子どもへの接し方について、NG行動を5つご紹介します。

感情的になって怒る

子どもが癇癪を起こしているときは、親も感情的になりやすいものです。しかし、怒鳴ったり、罵倒したりすることは、子どもの癇癪を悪化させる可能性があります。

子どもは、大人の怒りによってさらに不安や恐怖を感じ、興奮状態が長引いてしまうことがあるため、感情的になって怒らないようにしましょう。

具体的なNG例としては、

・「うるさい!」「もういい加減にしなさい!」と怒鳴る

・「ばか!」「ダメな子!」と罵倒する

・子どもを叩いたり、体罰を与える

などが挙げられます。

おもちゃや食べ物で機嫌をとる

癇癪を止めるために、おもちゃや食べ物で子どもの気をそらすことは、一時的には効果があるかもしれません。しかし、長期的には、癇癪が悪化する可能性があるため注意が必要です。

その理由は、子どもが癇癪を起こせば好きなものが手に入ると学習してしまうため、癇癪を起こす頻度が増えてしまう可能性があります。

具体的なNG行動例としては、癇癪が収まった後にご褒美におもちゃやおやつを与えることが挙げられます。

癇癪が原因のルール変更

癇癪の原因になってしまったからといってルールを変更しようと考える人もいると思いますが、絶対に避けましょう。このルール変更が原因で、子どもが癇癪を起したら嫌なことをしなくても済むという認識をしてしまいます。よって癇癪が慢性化してしまう可能性もあるので気をつけましょう。

具体的には、子どもにピーマンを食べさせようとしたら癇癪を引き起こしてしまったため、以後ピーマンを食べさせないようにすることなどが例として挙げられます。

何度も同じ質問を繰り返す

子どもが癇癪を起こしているときは、質問を繰り返すことは避けましょう。子どもは、何度も同じ質問をされると「何度も説明してるのに理解してくれない」と感じてしまいます。すると、癇癪を更に悪化させてしまう原因にもなるため注意しましょう。

具体的なNG行動例としては、「どうして怒っているの?」「どうしたの?」と癇癪が収まるまで何度も同じ質問をすることが挙げられます。

癇癪を起こしたまま放置

子どもが癇癪を起こしているときは、放置することは避けましょう。

子どもは経験を通じて学習していきます。たとえば、「悪いことをすればママに構ってもらえる」と学習すれば、ママに構ってもらいたい時に悪いことをしてしまうのです。

そのように学習した結果、癇癪を放置してしまうと子どもは「ママは容認している」と誤解してしまうことも。

また、癇癪を放置すると心にも悪影響を及ぼす可能性もあります。なぜなら、子供が自分の感情をうまく表現できずに問題行動を繰り返すと、親から怒られることが増えて「自分は悪い子だ」と思ってしまうからです。これは子供の自己肯定感を低下させることに繋がるため、注意が必要です。

まとめ

子どもは4歳になると自我が芽生え、体が自分の意思を主張し始めるようになります。しかしまだ上手く言葉で伝えられないため、大声で泣いたり暴れたり、興奮を伴う混乱状態になってしまうことがあり、これを癇癪といいます。

4歳の癇癪は自然に起こることであり、5歳を過ぎると落ち着く傾向がありますが、癇癪を起こした際には適切な対処をしなければいけません。

また、発達障害が原因となって癇癪を起こしていることもあるので、その場合は早期発見と早期治療を行うことが大切です。

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ウィズ・ユー編集部

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